「コーヒーは意外と深煎りのほうがカフェインの量が少ないんだよ」といったうんちくを聞いた事がある方はいるのではないでしょうか?
このうんちくに関しては、半分間違いで半分正解という非常に曖昧で否定しづらいものです。
結論から申し上げますと、カップ一杯のコーヒーのカフェイン量はほぼほぼ変わりません。
今回はその理由について解説していきたいと思います。
コーヒー焙煎によるカフェイン量の減少について
コーヒー豆は焙煎が進んでいくと微量ですが、確かにカフェイン量は減少していきます。「じゃあ深煎りのほうがカフェイン量はやっぱり少ないじゃん」と思われた方もいるかと思いますが、焙煎中はほかの成分も色々減るので全体的に豆の総重量が減ります。ですが逆に焙煎が進むにつれて豆の体積は増えていきます。つまり体積が増えて重量が軽くなります。なので一粒当たりのカフェイン量は減りますが、総成分量に対するカフェインの比率は同じになります。そのため一杯(10g)あたりのカフェイン量はほぼ変わりません。
計量方法によるカフェインの量の違い
上記のことを踏まえて計量方法によってのカフェイン量の違いについて説明します。
計量スプーンではかる場合
計量スプーンで計っている方は焙煎によってコーヒー豆の体積が大きくなっている分、総質量が少なくなるので、一杯当たりのカフェイン量は少なくなります。
質量(g)で計量する場合
焙煎によってカフェインは減少していくが、それ以上に他の成分が減少してコーヒー豆自体の重量が減るので、同じ重量にして比べるとほぼ同じになります。
本当はカフェインの減る割合よりほかの成分の減る割合のほうが多いので、同重量だと若干の微増であるという研究結果もあります。しかしこれは本当に微増なので変わらないと思っていただいて問題ないです。
結論
結論としては焙煎が進むにつれコーヒー豆一粒当たりのカフェイン量は確かに減少するが、重量当たりのカフェイン量はほぼ変わらないということになります。
コーヒーを入れる際に多くの方が重量で計量すると思いますので、カップ一杯当たりのカフェイン量はほぼ同じということになります。
ですので、カフェイン量を気にしてコーヒー豆の焙煎度合いを選ばなくて大丈夫です。お好きな焙煎度合いの豆を気兼ねなく飲んでみてください。
どうしてもカフェインが気になるけどコーヒーを飲みたい場合はデカフェなどを選ぶことをお勧めします!
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