コーヒー 焙煎豆

おいしいコーヒー豆の選び方(深煎り編)

コーヒー豆を選ぶ際、産地や農園やグレードなど色々なことが書かれてると思います。
実際何を基準に選べばいいのだろう?と思う人は少なくないはずです。
今回はおいしい深煎りの豆に焦点を当てて選び方をお伝えしていきます。

美味しい深煎りとは?

そもそも美味しい深煎りとは何でしょうか?
深煎りコーヒーは、焙煎中に豆が持っている酸などが苦みやコクに変わっていくので、浅煎りコーヒーなどに比べてどっしりとした味わいがあるのが特徴です。ここではしっかりとした味わいでありながら以下の五つを満たしているコーヒーをおいしい深煎りコーヒーとして定義します。

  1. コクがある
  2. 適切な苦み
  3. 甘味を感じる
  4. 香りがよい
  5. 雑味がない

コーヒーは焙煎を深くすればするほど酸味が減り苦みやコクに変わります。そして焙煎によるガスによって香りが立ち、飲んだ後に甘さを感じるようなコーヒーが理想とされてます。そしてこれらの味わいを感じるためにネガティブな味である雑味は少ないほうが良いです。

産地ごとのおすすめ


コーヒーは土壌特性や精製方法によって味わいが変化するので、大まかに産地ごとの特徴があります。
ここでは深煎りにおすすめの産地を国ごとに紹介し、その中でさらに個人的おすすめ地域も紹介していきます。

ブラジル

ナッツやチョコのような苦みと甘みを感じたい方はブラジルです
一番王道な味わいでナッツやチョコレートをを思わせるようなコクと甘さと苦みを感じられると思います。
深煎りでは酸味はほとんど感じないので、みんなが思う王道の深煎りの味わいです。
ブラジルの中でもおすすめ地域はマッタスデミナスです

グァテマラ

苦み、酸味、コク、甘味、香りの非常にバランスの取れた味わいが好きな方はガてマラです
豊かな香りとコクが特徴で、深煎りでも後味に酸味がほのかに抜けてキレの良い味わいです
グアテマラは基本的には、重めの酸を持っていてそれが焙煎によって重厚なコクと苦みに変わっていきます。
深煎りでもほのかに果実感を感じる酸ものこり、深めの焙煎度ならではのチョコレートや蜜のような余韻の甘さとコクもしっかりと味わえます。
おすすめ地域はウエウエテナンゴ、アンティグアです。

インドネシア(マンデリン)

コクと苦みが欲しい方におすすすめはマンデリンです

深煎りと言えばインドネシアのマンデリンというほどどのお店でも深煎りのラインナップとしておかれることが多い豆です。
好みがはっきり分かれる豆で好きな人はものすごく好む豆です。
インドネシアは、ロブスタ種という缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われる、病害などに強く栽培しやすい品種がメインで育てられています。
しかし、マンデリンはインドネシアのスマトラ島で作られるアラビカ種で、香りやコクが豊かです。
また、精製方法も伝統的に行われているスマトラ式というやり方をするため、マンデリン特有のスパイシーでエキゾチックな味わいが生み出されます。
マンデリンは当たりはずれが多いのも事実で、おいしくないものは牧草や薬草のような味や香りがします(笑)
おすすめ地域はリントンです。この地域は基本的に外れが少ないと思います。

ケニア

フルーティな深煎りを飲みたい方におススメはケニアです。
ケニアは浅煎りでのラインナップで見ることが多いですが、じつは深煎りにしても非常に美味しい豆です。
ケニアの深煎りは、ワインやカシスのような芳醇な赤い果実のような味わいになります。
伝統的に育てられているSL品種が、浅煎りではオレンジやドライトマトのような味わい、深煎りではワイン、カシスのような味わいになります。
深煎りなので酸味は少なく、それでいて十分に果実感を味わえる産地です。
おすすめはマサイです。

豆を選ぶ際の注意点

鮮度

深煎りの豆は鮮度が非常に大事です。
深煎りのコーヒーの飲み頃は焙煎による豆の風味が安定する焙煎3日後からガスが落ち着き、酸化の始まりと香りが抜け始める14日後くらいです。
深煎りの豆の風味のピークは7日~10日前後になることが多いです。
ですので、最低でも焙煎から1週間前以内に焙煎された豆をできるだけ買うようにしましょう

欠点豆

コーヒー豆には欠点豆と呼ばれる、カビた豆、未成熟の豆、欠けた豆などよくない豆が混入しています。質の良くない豆やハンドピックと呼ばれるこれらの豆を取り除く行為をやっていないお店はこれらの欠点豆が入っており、雑味やコーヒーを飲んだ後の胃痛の原因になったりします。
ですので、自分でそれらを取り除くか、焙煎前後にちゃんとハンドピックしている店で買いましょう

味わいによる選び方

深煎りのコーヒーは基本的に酸味が少ないのが特徴です。
そのなかでも気分や好みによって選ぶものを変えたいと思う方もいると思います。
味わいのタイプごとに産地を次のように分けました。豆選びの参考にどうぞ。

とにかく重厚なコクと苦みが好き:インドネシア

ナッツやチョコのような苦みと甘み:ブラジル

バランスの良い苦みとコク:グァテマラ
フルーティな深煎り:ケニア

深煎りのおすすめの飲み方

深煎りの豆は酸味が少なく苦みが強いのが特徴です。

その特徴を生かしたおすすすめの飲み方を紹介します。
淹れ方

抽出方法

  • ハンドドリップ:深煎りコーヒーは、ゆっくりと丁寧に抽出することで、苦味やコクをしっかりと引き出すことができます。
    お湯の温度は85℃前後、粉量は中粗挽き挽きがおすすめです。
  • フレンチプレス:フレンチプレスは、お湯とコーヒー粉を浸しておくだけで抽出できるため、手軽に淹れることができます。
    フレンチプレスではコーヒーオイルもカットされないのでまろやかでコクのある味わいになるので深煎りにおススメです。
    粗挽きの粉を使用し、4分ほど浸してからプレスしましょう。
  • エスプレッソマシン: エスプレッソマシンで淹れた深煎りコーヒーは、濃厚な味わいと crema (クレマ)と呼ばれる泡を楽しむことができます。

飲み方

  • ストレート: 深煎りコーヒーは、そのままストレートで飲むのがおすすめです。苦味やコクをしっかりと味わうことができます。
  • ミルクを入れる: ミルクを入れると、苦味がまろやかになり、コーヒーとミルクのコクが合わさり非常に飲みやすくなります。
  • アイスコーヒー: 深煎りコーヒーは、アイスコーヒーにしても美味しいです。苦味が際立ち、爽やかな味わいに仕上がります。

深煎りの豆の選び方のまとめ

美味しいコーヒーの条件は

  1. コクがある
  2. 適切な苦み
  3. 甘味を感じる
  4. 香りがよい
  5. 雑味がない

この5つのポイントを満たしている。

深煎りの豆は産地によって特性が違うので、求める味わいによって選ぶ。

とにかく重厚なコクと苦みが好き:インドネシア

ナッツやチョコのような苦みと甘み:ブラジル

バランスの良い苦みとコク:グァテマラ
フルーティな深煎り:ケニア


豆を買う際に注意するべきことは

  • 焙煎から日にちが経っていない鮮度の良い豆を選ぶ
  • ハンドピックをしっかりしており、欠点豆が少ない豆を選ぶ

以上になります。
是非参考にしてみてください。

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