コクと苦みがあって余韻に甘さが残る重厚感があるこれぞ深煎りコーヒーだ!って思うようなコーヒーを想像して自宅で淹れてみたらなんか苦すぎたり思ってたのと違うなと感じたことはありませんか?それは豆のせいかもしれないですが、その前に一度淹れ方を見直すとおいしいコーヒーを淹れられるかもしれません!今回はバリスタである私が深煎りコーヒーの淹れ方について説明してい行きます。
おいしい深煎りのコーヒーとは?
深煎りコーヒーは、焙煎中に豆が持っている酸などが苦みやコクに変わっていくので、浅煎りコーヒーなどに比べてどっしりとした味わいがあるのが特徴です。ここではしっかりとした味わいでありながら以下の五つを満たしているコーヒーをおいしい深煎りコーヒーとして定義します。
- コクがある
- 適切な苦み
- 甘味を感じる
- 香りがよい
- 雑味がない
コーヒーは焙煎を深くすればするほど酸味が減り苦みやコクに変わります。そして焙煎によるガスによって香りが立ち、飲んだ後に甘さを感じるようなコーヒーが理想とされてます。そしてこれらの味わいを感じるためにネガティブな味である雑味は少ないほうが良いです。
失敗するポイント
深煎りのコーヒーを入れる際によくある失敗例は、以下の三パターンです。
- 苦すぎる
焙煎が深くなればなるほど苦みは出ますが、度が過ぎる苦みはネガティブな味でありおいしくないと感じます。
苦みが強すぎる場合は
①抽出のお湯の温度を下げる
②抽出時間を短くする
この二点を行いましょう。
①コーヒーの苦みの成分は温度によって出てくる量が変わります。沸騰したての100℃近くの高温で淹れてる場合はかなりとがった苦みの成分が出てしまいます。おすすめは80℃~87℃くらいを目安にお湯の温度を下げて淹れることをおすすめします。
温度が低いほどマイルドに、高いほどとがった苦みが出てきます
②抽出では時間経過とともに 酸味(フレーバー)⇒甘味⇒苦み⇒雑味 の順で味が出ます。ですので苦みが出過ぎる手前で抽出を終わらせるのがポイントになります。いつもより少し短めに抽出を終えるようにしましょう。
- 雑味が出ている
飲んだ後にのどに引っかかる味があるなど嫌な雑味が出るときは以下の3つを見直してください。
①粉の挽目
少し荒く挽くことで雑味を抑えることができすっきりしたコーヒーになります。
②抽出の温度
温度を下げることで溶け出す成分を限定できるので雑味を減らすことができます。
③抽出の時間
酸味(フレーバー)⇒甘味⇒苦み⇒雑味 の順で味が出るので雑味が出てる場合は時間が長すぎる場合があるので早めに抽出を終えましょう。
- 濃度が適切じゃない
単純濃すぎると苦みを強く感じたり不快な味に感じたりしてしまいますが、薄すぎても深煎りコーヒーとしては物足りない珈琲になってしまいます。
おすすめとしては、まずは少し濃いめに作ってみて、その後ちょうどよい味にの濃さにお湯で割ることをお勧めします。薄い場合は濃くできないので濃いものを作ってお湯でちょうどいい濃度にしましょう。
淹れ方のポイント
淹れ方のポイントを自分の普段行っている参考値を踏まえてお伝えしていきます。
- 粉の量、お湯の量
目安として、粉の15倍のお湯を使うことをおススメします。
挽目によって多少前後はありますが、個人的な好みとしては13gに対して200㎖のお湯で入れるのがちょうどよくて好きです。少し参考にしてみてください。
- 時間
二分注ぎ切り二分半抽出終了を目安にやるといいと思います。経験則で三分を超えると雑味と苦みが強くなります。
- 温度
80~87℃ おすすめは86℃です。温度が低すぎても飲んだ時にぬるくなったり、物足りない味わいになったりするので86℃で様子見するような感じで入れるのがおススメです。
- 注ぎ方
深煎りコーヒーは豆にガスを含んでいることが多いので、珈琲豆のドームを崩さないように深呼吸させながら育てていくような淹れ方がよいと思います。少し難しいですが丁寧にゆっくり細く真ん中に注ぐようにしてみてください。
小技
ちょっとした小技偏ということで一つ深煎りのコーヒーを劇的においしくする方法をお教えいたします。
それは後半のお湯の温度を低くすることです。
お湯の温度を前半と後半で変えることで前半はしっかり味を出しつつ、後半にでる苦みを抑えることができます。
詳しくは以下の記事で説明してます。
まとめ
- おいしい深煎りコーヒーとは?
- コクがある
- 適切な苦み
- 甘味を感じる
- 香りがよい
- 雑味がない
- 失敗するポイント
- 苦すぎる
- 雑味がある
- 濃度が適切でない
- 淹れ方のポイント
- 粉を粗く挽く
- お湯の温度を下げる
- 抽出時間を短くする
- 真ん中にゆっくりそそぐ
- 粉とお湯の比率は目安1対15
これらのポイントを押さえてコクと苦みがありつつ、余韻の甘さが残る香り高い深煎りコーヒーの世界を一緒に楽しみましょう!
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