浅煎りのコーヒーは、酸味が強く、フルーティーな味わいが特徴です。しかし、淹れ方を間違えると、酸っぱくなってしまったり、苦みが強くなったりします。ここでは、本業コーヒー屋の私が浅煎りのコーヒーをおいしく淹れる方法をご紹介します。
浅煎りのコーヒーをおいしく淹れる方法
良質なコーヒー豆を選ぶ
おいしい浅煎りのコーヒーを淹れるために最も重要なのは良質なコーヒー豆を選ぶことが大切です。結局どんなことをしても素材の味の範囲でしかおいしくなりません。コーヒー豆の産地や品種にこだわり、自分の好みにあったコーヒー豆を選びましょう。
浅煎りコーヒーにおすすめの豆の産地、品種についてはまた詳しく書きます。
コーヒー豆を細かく挽く
浅煎りのコーヒーを淹れるときは、コーヒー豆を普段より少し細かく挽きます。なぜかというと浅煎りのコーヒーは、深煎りのコーヒーに比べ豆の繊維や組織がしっかりしているので、粉が荒いと十分に豆の味わいを引き出せないからです。そのため酸味が目立った味になったり薄く感じたりして本来のフルーティーな風味が感じにくくなってしまいます。
浅煎りのコーヒーのフルーティーな酸味と甘さを引き出すために少し細かく挽くのをお勧めします。
挽き目の基準は後述の抽出時間を大幅に超えたりする場合、飲んだ時にイガイガしたり、ざらつきが感じられる場合は粉が細かすぎますので調整してみてください。
コーヒーの量は15gに対してお湯230㎖
浅煎りのコーヒーを淹れるときは、1杯につき15gのコーヒー豆を使います。お湯の量は230㎖を目安に使います。粉に対してお湯を14~16倍くらいの比率が適正です。
酸味が強すぎる場合はお湯の量を増やす、薄いと感じたらお湯を減らして調節してみてください。
お湯の温度は90度~95度
浅煎りのコーヒーを淹れるときは、お湯の温度を少し高めの90度~95度に保ちます。お湯の温度が高すぎると苦みやえぐみが出てしまうので沸騰して少し冷ますか沸騰したお湯をケトルに移し替えるとちょうどいい温度になります。
蒸らし
コーヒーの味わいをしっかりと引き出すために蒸らしと呼ばれる工程をします。抽出の最初に粉全体にお湯をかけて、全体にお湯が行き届くまで待ちます。
浅煎りのコーヒーは成分をしっかり出すためにこの蒸らしの時間を長めに取ってあげるのがポイントです。おすすめは45秒~1分程取ってあげるのが有効です。
抽出時間は3分~4分
浅煎りのコーヒーを淹れるときは、抽出時間を3分~4分にします。抽出時間が長すぎると、苦みが強くなります。
お湯の配分は酸味やフレーバーを強調したい場合は前半の湯量を少し多めに配分し、甘さを出したい場合は前半を抑えて後半の湯量を多めに配分するとよいです。
すぐにサーブする
浅煎りのコーヒーを淹れたら、すぐに攪拌して注いで飲みましょう。浅煎りのコーヒーは温度が下がっていくとどんどん味わいが変化していきます。
その変化を楽しむためにも入れたらすぐ一口飲んでみることをお勧めします。高温の時に感じたフレーバーや味わい、温度が下がった時のフレーバーやあじわいの変化に注目して楽しめるともっとコーヒーが面白くなりますよ!
浅煎りのコーヒーのおいしい淹れ方のポイント
- 良質なコーヒー豆を選ぶ
- コーヒー豆を細かく挽く
- コーヒーの量は15g
- お湯の温度は90度~95度
- お湯の量は230ml
- 蒸らしの時間は長めにとる
- 抽出時間は3分~4分
- すぐに注いで飲む
これらのポイントを押さえれば、浅煎りのコーヒーをおいしく淹れることができます。ぜひ、お試しください。
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